翌日のルートに毎晩 2 時間のリフォーム会社へ。ルートの自動作成と期日の通知は 6 週間・85 万円
このご相談は、最近よくいただく相談を 3 件以上まとめて作った架空の例です。会社名も数字も、特定の 1 社のものではありません。
こんなご相談
リフォーム会社で、営業が 12 人います。訪問見積もりが 1 日に 50 件ほどあり、事務の担当が毎晩 2 時間、地図を見ながら翌日の順番を決めて LINE で送っています。訪問先の一覧は Google スプレッドシートにあります。見積もりの回答期限や工事の日程の連絡が月に数件漏れて、お客様から催促の電話が来ます。見に行った営業支援システムは「初期 200 万円+月 12 万円」、開発会社の見積もりは「自動化ツールの開発 480 万円・6 か月」でした。
要るものと、要らないものを分ける
480 万円の見積もりで大きい所から見ます。
- 要るもの 3 つ。①訪問先と希望の時間を入れると、12 人分の翌日のルートが出る。②各営業の LINE に、翌日の順番と地図のリンクが届く。③見積もりの回答・工事日・入金の期日の 3 日前と当日に、担当者へ自動で通知が出る。
- 要らないもの 2 つ。①営業支援システムの全機能(商談の管理・売上の予測)。②専用のアプリ。LINE とスプレッドシートで間に合います。
この例の 480 万円の中身は、「専用アプリの開発」と「顧客管理の作り直し」でした。今のスプレッドシートを読み込めば、この 2 つは要りません。
うちならこう作る
- 今使っているスプレッドシートをそのまま読み込みます。訪問先・希望時間・担当の列が入っていれば、それで動きます。
- Google Maps の API(地図の経路計算を自分のシステムから呼び出す仕組み)でルートを計算し、12 人分の順番と地図のリンクを毎日 18 時に LINE へ配ります。
- 期日の通知は、スプレッドシートの期日の列を毎朝読んで、3 日前と当日に担当者の LINE へ送ります。最初の 2 週間は事務の担当が組んだルートと並べて、おかしい所を直します。事務の担当の毎晩 2 時間は、訪問先をスプレッドシートに入れる作業に変わります。
納品するものは 3 つです。ルート計算と LINE 配信の仕組み、期日の通知の仕組み、スプレッドシートの列の決まり(1 枚の説明書)。
期間と金額(税抜・目安)
| 工程 | 期間 | 金額 |
|---|---|---|
| 列の設計・Google Maps の API との接続・ルート計算 | 1〜2 週目 | 30 万円 |
| LINE への配信・期日の通知 | 3〜4 週目 | 35 万円 |
| 現場で 2 週間試して直す・公開 | 5〜6 週目 | 20 万円 |
| 合計 | 約 6 週間 | 85 万円 |
85 万円で足りるのは、作るものを 2 つに絞ったからです。専用アプリと顧客管理は作らず、今のスプレッドシートに地図と LINE をつなぐ所までにします。制作会社や比較サイトが 2026 年に公開している相場では、スプレッドシートの転記や通知の自動化は 5 万〜50 万円で外注でき、地図やカレンダーまでつなぐ連携は 40 万〜100 万円で 2〜3 か月、専用の業務システムとして 1 から作ると 100 万〜1,000 万円が目安です。
別にかかるもの
- 地図の API の実費。1 日 50 件のルート計算なら、無料の枠(月 1 万件)に収まります。
- LINE 公式アカウントの月額。通知の通数で変わり、月 500 通なら 5,000 円の枠です。
- 公開後の保守。年間で開発費の 10%(年 8.5 万円)。営業の人数が増えたときは、スプレッドシートに 1 行足せば、そのまま動きます。
見積書を持っている方へ。これから作る方へ
手元に 480 万円の見積書があるなら、その見積書を送ってください。項目を 1 つずつ並べて、削れる所と残す所を 3 営業日で比較表にしてお返しします。まだ見積書が無い方は、今のスプレッドシートの列の名前と、困っていることを文章で書いてもらえれば、同じ形で見積もりを出します。どちらも無料です。